まち歩き講座その1 MM21地区は、造船所と埠頭と倉庫だった
6月20日、午前、特命子ども地域アクター恒例の、横浜市立大学まちづくりコースの学生たちといっしょに横浜市のまちづくりの現場をめぐるまち歩き講座が行われました。午前の部は10名のアクターが参加しました。
午前中はまず、みなとみらい21。横浜市の6大事業の「都心部強化事業」として、横浜駅と関内を結ぶ位置にあった三菱造船の巨大な造船所を、新しい「まち」につくりかえたところです。
かつての運河には高速道路が通り、ホテルとオフィスからなる建設同時日本一高かったランドマークタワーが建てられ、その足元にはショッピングモールが配置されています。船の建造た修理に使われていた石造りの「ドック」が、歴史的遺構として文化財として保存されるだけでなく、イベントを行える広場として活用されています。
もうひとつのドックは練習帆船「日本丸」が誘致・係留されて現役訓練施設として活用されながら、船と港に関する博物館も設置されています。
このまちは新しい横浜の顔として、ビルの高さを調整して海へ向かうスカイラインを演出したり、建物を地下にして芝生広場をつくったり、埠頭に向う鉄道貨物線を海中に残して楽しく歩けるようにしたり、赤レンガのイメージを建物の色彩に表したり、様々な「まちのデザイン」の工夫がなされています。
これが、横浜のまちづくりの特徴の一つで、一般に「都市デザイン」と呼ばれるもので、まちは勝手にできていくものではなく、意図を持って「つくっていく」ものであることがよくわかります。
印象的だったのが「汽車道」。新しいまちから海上の道を抜け、明治の赤レンガ倉庫に向かうゲートをくぐり、振り返ってみると見えるのはランドマークタワー。
まさに、過去と未来が出会うまち!ですね。